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打撲と怖い合併症について

■2015/05/10 打撲と怖い合併症について
打撲とは
 
打撲とは、転倒や交通事故によってものに強くぶつかるなど、体外からの力による、傷口を伴わない軟部組織の損傷を言います。主な損傷部位は皮下組織と筋肉です。ですから、体のあらゆる部位に起こるものといえます。損傷部位を直すために血液が集まりますが、それが過剰に集まるために炎症を起こしたり、損傷部が腫れたりします。
 
気を付けたい合併症
 
普通の軽度な打撲ですと1週間程度でよくなりますが、何かの合併症を伴っている場合は要注意です。内出血を伴ったり、あまりにも長期的に痛みや腫れが続く場合は合併症の可能性を疑う必要がありそうです。では打撲による合併症はどのようなものがあるでしょうか。それは、皮下細胞組織の損傷による細菌感染、骨折、コンパートメント症候群、外傷性骨化性筋炎などが挙げられます。ここでは、コンパートメント症候群と外傷性骨化性筋炎について述べていきます。
 
コンパートメント症候群とは
 
コンパートメントとは区画、仕切りのことです。腕や足の筋、血管、神経は骨、筋膜、骨間膜に囲まれています。この構造をコンパートメントまたは筋区画と呼びます。足の太ももには4つのコンパートメントが、あるいは腕には3つのコンパートメントがあったりします。打撲により、このコンパートメント内に出血が生じ、内部の圧力が上昇します。その結果、血液の循環不全を生じます。そして、筋肉や神経が壊死して機能障害を起こすことをコンパートメント症候群と呼びます。慢性的なものと急性的なものがありますが、交通事故によるものは急性的なものととらえられます。応急処置としては、一般的にはRICE処置(休息、冷却、圧迫、挙上)を行いますが、この場合そのうち圧迫と挙上(患部を心臓より上に持ってくること)は避けます。循環不全を助長させてしまう可能性があるからです。
 
外傷性骨化性筋炎とは
 
打撲のあとなかなか関節が曲がらない、筋肉が突っ張って痛いなどの症状があるとすれば、この「外傷性骨化性筋炎」である可能性があります。外傷性骨化性筋炎とは筋肉の炎症に引き続いてカルシウムが沈着し、石灰化現象が起こって筋組織の中に骨が形成されることをさします。打撲のあと、痛みを無視して激しく筋肉を動かしたり、しこりのある筋肉を強くもみほぐしてしまうようなマッサージをしてしまうことや、痛みがある時点での無理のあるストレッチなどが原因となります。そのため骨化性筋炎は打撲に対する不適切なケアがもたらす長期的な合併症とされています。治療方法はRICE治療の後患部を固定し、一定期間を経たら患部をやさしく動かしていくことになります。

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