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猫背で呼吸が浅くなる

■2018/01/12 猫背で呼吸が浅くなる

 
呼吸のメカニズム
 
動物は息を吸って酸素を体に取り込むことで、食べ物で吸収した栄養素を燃やし、活動するエネルギーに変えています。
 
そして、燃やしたエネルギーの残りカスが、二酸化炭素として外に排出されます。
 
呼吸は、動物にとって無くてはならないものであり、酸素が無い環境で生きていくことはできません。
 
人間は、普通一回の呼吸で、400~500㏄の空気を入れ替えています。
 
口や鼻から空気を吸い、気道を通過して肺に入った空気から酸素を血液中に取り込みます。
 
肺の中には、肺胞と呼ばれる小さな粒が張り巡らされており、その肺胞にある血管から血液に酸素が入ります。
 
つまり、肺にたっぷりと空気を入れることができれば、よりたくさんの酸素を体内に取り込むことが可能になるのです。
 
猫背と呼吸の関係
 
健康を維持するためには、深い呼吸をすることが重要です。
 
深い呼吸ができていると、空気を吸った時に肺が大きく膨らみ、息を吐いた時に小さく縮みます。
 
このような肺の動きは、肺そのものの筋肉で行われているわけではありません。
 
肺は、肋骨や胸郭、胸椎などの骨に覆われた臓器で、肺の膨張と収縮の動きを主に担っているのは、その中にある横隔膜と呼吸筋です。
 
骨格部分が開き、横隔膜と呼吸筋がしっかり機能していると、肺が大きく膨らみ深い呼吸が可能になります。
一方で、肺に十分な酸素が取り込めなくなる浅い呼吸の人が増えています。
 
このような浅い呼吸になってしまうのには、姿勢の悪さが関わっています。
 
例えば、猫背になっている人は、身体が前傾姿勢になりますよね。
 
前傾姿勢になると、骨格が内側に閉じて肺が圧迫されることになり、空気が入りにくくなります。
 
特に、デスクワークやパソコン作業が多い人は、知らず知らずのうちに首が前に傾き、猫背になりがちです。
 
姿勢が悪くなったことを他人に指摘されて、初めて自分の姿勢の変化に気付く人も多いようです。
 
呼吸が浅くなることで起きる問題
 
何年もかけて浅い呼吸が身に付いてしまうと、体に以下のような悪影響が出てきます。
 
◆精神的に不安定になる
 
呼吸が浅くなると、その分呼吸の回数を増やして酸素を取り入れる必要が出てきます。
 
普通にしていても、「はぁはぁ」と息切れしているような感覚に陥り、不安感やイライラが蓄積されていきます。
 
また、リフレッシュや気持ちを落ち着けるためにはゆっくりと深呼吸をすることが効果的ですが、肺が圧迫されていると深呼吸をすることも困難になり、リラックスできない状態が続きます。
 
すると、ちょっとした出来事で頭に血が昇ったり、ネガティブなことばかり考えてしまうようになるのです。
 
実際、うつ病の患者さんや精神疾患を患っている人は、呼吸が浅くなる傾向にあります。
 
◆頭痛が起きる
 
人間の体の中でも、特に酸素を必要としている臓器が「脳」です。
 
脳に酸素が不足すると、十分な栄養が脳全体に行き渡らなくなり、機能低下を招きます。
 
そして、酸素不足を補うために脳からは「もっと酸素を送れるように血管を拡張しなさい。」という命令が出ます。
 
血管が拡張し、周囲の神経を刺激するようになると現れる頭痛がいわゆる「片頭痛」です。
 
これに加えて、集中力が続かない、記憶力がなくなる、やる気が出ないといった問題が起こるようになります。
 
◆心肺機能が低下する
 
心臓や肺といった心肺機能は、人間の生命を維持する根幹となります。
 
首から背骨が曲がり、肺を圧迫しているという事は心臓にも負担がかかっている可能性が高く、心機能の低下に繋がります。
 
心臓に繋がる動脈を圧迫して、動脈硬化や心筋梗塞を引き起こすリスクも高まります。
 
高齢者に心臓病の患者さんが多いのは、老化だけが原因ではなく、背骨が曲がり心配を圧迫していることも影響しているのです。
 
◆睡眠不足になる
 
睡眠中は、脳と体を休ませるための時間です。
 
浅い呼吸だと、脳も体も緊張状態が続くことになり、良質な睡眠をとることができません。
 
どれだけ長く眠っても結局疲れが取れていないといった悩みが出てきます。
 
◆疲れやすい
 
人間は呼吸によって作ったエネルギーを使い、体内に溜まった老廃物や疲労物質を外に排出しています。
 
呼吸が浅くなるという事は、この排出に必要なエネルギーも不足するという事です。
 
その結果、休憩をしても疲れが取れにくくなり、常に疲労感を抱えている状態になります。
 
体力も落ちてくるので、ちょっとした動作が苦痛に感じたり、少し運動しただけで息が上がるといった自覚症状が出ることもあります。
 
◆自律神経のバランスが崩れる
 
自律神経には、興奮した時に強く作用する交感神経と、緊張から解放されリラックスした時に活発に働く副交感神経があります。
 
自律神経がバランスよく作用するためには、深い呼吸が必要不可欠です。
 
呼吸が浅い人は、交感神経が優位に働きがちになるため、常に体が緊張してしまいます。
 
本来、体の力を抜いて良い場面でも抜けなくなり、肩こりや腰痛などにも繋がります。
 
猫背の人は、自分の呼吸の状態を一度チェックしてみましょう。
 
姿勢の矯正をすることで、呼吸が整いそれに伴う体の不調も治っていく可能性があります。
 
猫背・姿勢矯正についての詳細はこちらをご覧ください。
 



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