主訴
こんにちは。
今日は、就寝時に頸部〜背部にかけて痛みが出て起きてしまう患者さんの経過を報告させていただきます。
2時間〜4時間ぐらいで起きてしまったり、症状がひどいときは2時間もしないうちに目が覚めてしまうとのことでした。
患者様情報
大府市在住、40代、男性、デスクワーク
経過と施術内容
初診時、身体の検査をしたところ、頚椎の後屈、及び左側屈のROM制限がみられました。カウンセリング時も不良姿勢(頭部前傾姿勢・胸椎後弯)が著しく、普段の日常生活から首に負担がかかっていることが伺えます。
お仕事柄、一日中デスクワーク(PC作業)ということもあって、背部の筋緊張も強く脊柱のアライメント不良も見受けられました。
患者様は、5年ほど前に専門店で枕を購入し、現在も同じものを使っています。またメンテナンスも一度も行っていないとのことでした。就寝時の痛みの原因として、大きく関わってくるのが、枕です。中には、枕を変えるだけで痛みが取れた患者様もいらっしゃるほど選び方は大切になってきます。
ただ、必ずしも枕が原因で起きてしまうとは限らないので、頸部〜背部に限らず、より詳しく身体の検査を行なっていきました。結果、顔面筋の筋緊張が高度で、脳圧がとても高くなっていました。お話をお伺いすると、元々デスクワークで目の疲れがあり、残業もあったため睡眠時間がうまく確保できていなかったとのことでした。
今回、行なった治療は、
①頸部〜背部にかけての筋緊張緩和によるマッサージ、及びBMK整体
②姿勢保持のための椎前筋郡の筋力トレーニング
③顔面筋の筋緊張緩和
④脳圧↓のため、脳脊髄液の還流を整える自律神経の調整
上記を行いました。
一度の治療で患者さん自身にも頸部の軽さを実感していただき、姿勢も鏡の前で見ると、FH(頭部前傾位)が改善傾向にありました。ご自宅でも自律神経(副交感神経優位)を整えることができるエクササイズをお伝えし、朝晩に分けてやっていただくことになりました。
2回目のご来院時にお話をお伺いすると、1度目は覚めたが明らかに楽になったとのことでした。
患者様にはご自宅で枕の調整を行なっていただき、普段から仰向けで寝るとのことだったので、それにあった寝方と、就寝前にエクササイズをやってもらっています。
治療は初回と同じように調整をしていきました。初回と比較すると、顔面筋、及び背部の筋緊張が起きらかに緩んでいました。
3回目のご来院時には、3日連続で目が覚めずに寝ることができたと患者様の喜ばれた姿を見ることができました。
一番の悩みであった頸部〜背部にかけての痛みも、3回目までには半分以下になり、現在は痛みで目が覚めることもなく、睡眠が取れているとのことでした。
その後も継続して、治療にはご来院いただき、アライメント調整や自律神経調整をさせていただいています。
考察
今回の症状だと、頸部〜背部までの筋緊張やアライメント、及び枕の使い方に原因があっただけでなく、自律神経の乱れで交感神経が優位になってしまったことにより、不調がでてきたと考えられます。
自分自身でコントロールすることのできない自律神経に対しては、当院ですと自律神経調節に加え、生活指導、栄養指導をさせていただいています。
この患者さんに対しては、自律神経の調節、BMK整体を同時に行なったことにより、より早期に改善することができました。
現在は、生活指導、栄養指導をさせていただき、ご自宅でも取り組んでいただいています。首の痛みや自律神経の乱れで睡眠を妨げられることなく眠れているとのことでした。
今後もしっかりとケアをさせていただきます。