主訴
以前から仕事のデスクワークにより肩こりと腰痛が気になっていたところ、朝靴下を履くときにギックリ腰になったそうです。
患者様情報
大府市在住、40代、男性
お仕事内容
デスクワーク
経過と施術内容
初診時は、痛みが強く歩行困難で、特に座位からの立ち上がり、及び歩行時に強い痛みを訴えていました。また、数日前から左の殿部から大腿外側にかけての鈍痛もありました。
元々、デスクワークということもあり肩や腰に負担がかかっていたのだと思います。また、運動不足ということもあり筋力低下が気になるとご本人様もおっしゃっていました。
痛みが強かったため、初診時可能な範囲で身体の検査をしました。前後屈の制限が強く、特に後屈時に仙腸関節に痛みが誘発されました。またFH(頭位前方姿勢)、FHH(巻き肩)が強いため脊柱にも歪みがあり、体幹の回旋制限も強くありました。
動作時痛が強いため、DFL(ディープフロントライン)の検査をしたところ、内転筋及び大腰筋に明らかな筋力低下がみられました。
今回、行った治療は、まず可能な範囲でのBMK整体。脊柱から骨盤にかけてのアライメント調整を行いました。これにより前後屈でのROMが上がりました。ペインスケール10→9
次に、インナーマッスル(内転筋・大腰筋)の筋力を賦活させるためにエクササイズを行いました。ペインスケール9→7
まだ痛みがあり翌日お仕事にいかれるということだったので、炎症症状を抑えるためにハイボルテージと3D治療を行いました。ペインスケール7→6
施術後、身体のチェックをしたところ、体幹の前後屈及び回旋のROMもあがり、動作時痛に恐怖感は強くあるものの、痛みはだいぶ落ち着いたとのことでした。
翌日、仕事帰りに治療にご来院いただきました。今朝、痛みが少し増したもののご来院時には前日の痛みまで回復していました。
2回目では、主にBMK整体を行い、筋力賦活を目的としたインナーマッスルのトレーニングをしました。また、筋力強化を目的として複合高周波(楽トレ)を行いました。楽トレ後は、前後屈での恐怖感が明らかに軽減され、歩行時の体幹の側方動揺も消失しました。
インナーマッスル強化にはある程度期間がかかるため、3回目以降もBMK整体及び複合高周波を続けていきました。
7回目でペインスケール1になり、現在は、月に2回ご来院をいただき再発防止に努めています。
考察
お仕事がデスクワークということもあり普段から座位での不良姿勢により骨盤の高さの左右差、及び脊柱にかけての歪み、また大腰筋の筋力低下が今回のぎっくり腰の要因になったと考えられます。
ぎっくり腰になったことをきっかけに、患者様は現在アライメント不良の改善、インナーマッスルの筋力強化に努めております。
今では、通院前よりも腰の状態が良いということで、日常生活での慢性的な痛みまで改善されたという事でした。
ぎっくり腰は思わぬタイミングで起こります。日頃から腰に違和感がある方、筋力低下が気になる方は一度当院にご来院ください。