膝痛の年齢と性別の割合
膝痛は中高年特有の症状だと思っていませんか?
最近は生活習慣の変化などから若年層にも膝痛が増えつつあります。
10代~30代の膝痛発症率はほぼ横ばいで、この世代も膝痛に悩む人はたくさんいるのです。
ちなみに初めて膝痛を自覚した年代は40代と50代が最多です。
また男女比では10代~30代の若年層に大きな差はみられませんが、年齢を重ねると女性の割合がぐっと増えるのが特徴的です。
女性特有の膝痛の原因
女性の膝痛には男性とは違った女性ならではの理由があります。
●ヒールの高い靴を履く
ヒールのある靴を履くというのは女性にしかできないファッションですよね。
女性らしくきれいな脚を演出できるので、愛用している人には欠かせないアイテムです。
しかしヒールのある靴を履くと不自然な姿勢になり、膝への負担が増大します。
ただし、ヒールの靴を履いていても正しい姿勢を保つことができれば膝への負担を最小限にすることができます。
●筋力不足
女性は男性に比べて圧倒的に筋力が弱いです。
小学生くらいであれば男女の筋力差はほとんどありませんが、体が出来上がる中学生以降は筋肉量の差はどんどん開いていきます。
また20代をになると運動をする機会が減少し、ますます筋力が減っていきます。
膝周辺の筋肉は衝撃から膝を守る働きをしてくれますし、太ももの筋肉は膝にかかる負担を分散してくれます。
これらの筋肉が鍛えられていないと、身体の重みが全て膝にのしかかってしまうのです。
●冷え性
冷え症は圧倒的に女性に多い症状のひとつです。
女性ホルモンや筋肉量、ファッションなどの影響で女性の身体は冷えやすい傾向にあります。
身体が冷えると血流が悪くなり、膝の柔軟性が失われて痛みが生じます。
もともと膝は外気に触れることも多く、冷えやすい部位なので余計に危険なのです。
年を重ねると危険度UP
女性の膝痛40代後半~50代にかけて急激に増加します。
これは女性ホルモンが大きく関係しています。
女性ホルモンは40代を超えたあたりから急激に減少し、やがて閉経を迎える頃にはほぼ分泌されなくなります。
女性ホルモンは膝関節の動きを滑らかにする軟骨成分と深くかかわっているため、女性ホルモンの減少とともに軟骨成分も減少していきます。
軟骨成分が減ると、骨と骨が直接こすれ合って激しい痛みを引き起こします。