雨天で悪化する腰痛を緩和しよう

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雨の日や寒い日に腰痛が悪化しやすいのはなぜ?

なぜだか腰が重だるくて痛いし、おかしいなと思っていたら、翌日は雨だったという経験をしたことはありませんか。

腰痛で悩んでいる人なら、多かれ少なかれ感じている「天気と腰痛の関係性」ですが、実は古代ギリシャ時代にはすでに、天気が健康状態に与える影響について調べていたという記録があるようです。

雨の日はなんとなく体調が悪いという経験がなくても、きれいに晴れた青空がみえるだけで気分が良くなるというのは、だれしも覚えがあるはずです。

私たちが自覚している以上に、天気と体の状態は関係していることを、まず意識してみましょう。

では、なぜ雨の日は腰の痛みを強く感じるのでしょうか。

まず考えられるのは、気圧の変化です。

雨の日は、気圧が下がりますが、外気圧が低下すると、関節が膨張しやすくなり、そのために関節痛がおこりやすいといわれています。

また気圧が低い日は、副交感神経がよく働くようになり、血圧が下がりやすくなります。

血圧が下がると、体内の細胞に酸素を届ける血流の流れがゆっくりになり、細胞に届く酸素量が減ってしまいますので、腰にたまった疲労物質が分解されず、腰痛がひどくなると考えられます。

血液の流れの状態は、気温の低下にも関係しており、雨の日は気温が下がりやすく、そのせいで血流が悪くなることで痛みが出てくるようです。

また雨の日が続き、湿気が多く気圧の低い状態が続くと、炎症を引き起こす物質である「ヒスタミン」が体内に増えてしまいます。

ヒスタミンは炎症をまねき、関節に炎症が起こることで体の関節が痛むという状態になるのです。

このように、雨の日は腰の痛みが悪化しやすいので、意識して対策をとることが必要です。

雨の日につらくなる腰痛を和らげるには

雨の日につらい腰痛を防ぐために気をつけたい、4つの生活の工夫を以下に紹介します。

①体を冷やさない工夫をしましょう

雨で肌寒い日には、ショールなどはおるものを用意したり、1枚多く重ね着したりするといいでしょう。

体温調節のためには、薄手のカーデガンやひざ掛けを常に持っているようにすると便利です。

冷たい飲み物は体内から体を冷やしてしまいますので、冷たい飲み物はなるべく避け、常温の水や、温かい飲み物をとることをおすすめします。

温かい紅茶に生姜を一切れ入れたものを、保温できるマイボトルで持ち歩くと、しょうがの効果で体の内側から温めてくれます。

指先など手足が冷えやすい人は、携帯用のカイロを持っていくのもいいですね。

②上手に入浴して体を温めましょう

ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのは、腰の痛みをやわらげるのに効果的です。

入浴でじっくり体を温めるためには、炭酸入浴剤を入れて入浴するのがおすすめです。

③軽い運動を習慣にしましょう

体を温めるには、熱を生み出す筋肉の量を増やすことが効果的です。

こまめに体を動かしたり、ラジオ体操など軽い体操をすることを習慣にすることで、血液の流れがスムーズになり、腰の筋肉に十分な酸素がいきわたります。

また歩くことは筋肉をつけ、腰痛予防に効果があるといわれていますので、少しずつでもウォーキングの習慣をつけるようにするといいですね。

④体重を増やさないよう食習慣を見直しましょう

腰は全体重を支える要であるだけに、体重が増えれば、その分、腰への負担も増えてしまいます。

腰痛を軽くするためには、腰痛のもとになるような腰への負担をなるべく減らしていくことが大切です。

規則正しい食事をとり、甘いものや塩分・油分の多いものはなるべく減らしていきましょう。

また、炎症をまねく物質である「ヒスタミン」は、食べ物に含まれています。

ヒスタミンが多く含まれている食物の摂取を減らし、ヒスタミンが少ない食物をとる習慣をつけることも大切です。

ヒスタミンは、チョコレートやココア、コーヒー、ビール、ワインなどの嗜好品のほか、サバやマグロ、タコ、エビなどの魚介類や、豚肉などの肉類に多く含まれています。

逆にヒスタミンが少ない食物には、紅茶、緑茶、甜茶の他に、ヨーグルトや、きのこ、海藻、納豆、ブロッコリーやキャベツなどの野菜があります。

甜茶には、ヒスタミンの働きを抑える効果がありますので、ふだんの飲み物を甜茶にするのもおすすめです。

腰の痛みがひどい時には医療機関に相談しましょう

これまで、雨の日に悪化する腰の痛みについてみてきましたが、腰痛の悪化には天候が原因ではないものもあります。

そもそも腰痛ははっきりとした原因がわかっているものは2割程度で、あとは医療機関にかかっても原因がよくわからないことも多いのです。

しかし、病気が原因で強い痛みが出ている場合には、一刻も早く医療機関にかかる必要があります。

腰の痛みが10日以上続いて良くなる気配がなかったり、寝ている時に目が覚めてしまうほど強い腰の痛みがある場合には、一度は医療機関にかかり、原因となる病気が隠れていないか診断してもらいましょう。

医療機関で原因がわからない腰痛は、じっくり時間をかけて、セルフメンテナンスをしながら治していきます。

生活習慣を見直したり、体の歪みを正したり、自分にあった方法で取り組めば、腰痛は必ず良くなります。

焦らず、あきらめず、腰痛からの卒業をめざしましょう。

腰痛に関する治療の詳細についてはこちらをご覧ください。

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