肩こりと背中の痛みについて

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日常生活で起きる背中の痛み

日常生活で感じる痛みにはいろいろな種類がありますが、身体が疲れてくると背中の痛みをはじめとする諸症状が出てくるという人もいますことがあります。

背中は、上半身の背面という非常に広い部分を指します。

「背中が痛いのか肩が凝っているのかよく分からない。」「背中全体に疲労感はあるけど、湿布などで対処している。」というように、背中に違和感はあるものの病院へ行くほどでもないと放置している人も多いようです。

背中の痛みが発生するのにはいろいろな理由が考えられます。

背中の痛みには、筋肉の疲労や姿勢の悪さなどが原因で発生するものもありますが、中には思いもよらない病気が隠れている可能性もあります。

今回は、背中の痛みが引き起こされる理由と肩こりとの関係について説明します。

背中の痛みと内臓の病気

背中に痛みが出る病気として以下のような病気が考えられます。

膵臓の病気

すい臓に何らかの病気があると、お腹から背中にかけて痛みが出ることがあります。

例えば、急性の膵炎では立っているのも難しいような激しい痛みが背中に出ます。

痛みが出る場所としては、みぞおちの下あたりの腹部と背中両方です。

炎症が強くなると、38度を超える発熱や嘔吐などの症状もあります

急性膵炎は、過剰な飲酒や胆石症がきっかけで発症するケースが多いです。

急性膵炎は、病院で的確な治療をすれば治癒する可能性が高い病気ですが、不規則な生活習慣を続けていると再発しやすくなります。

短期間で症状がおさまる急性膵炎に対して、長期間にわたって症状が出るのが慢性膵炎です。

慢性膵炎は、みぞおちの下あたりに慢性的な鈍痛や針で刺すようなチクチクとした痛みが続きます。

病気が進行していくと背中の痛みは落ち着き、替わりに急激な体重減少が見られます。

慢性膵炎が進行していくと、やがて膵臓がんのような命に関わる病気になる恐れがあります。

心臓の異常

心筋梗塞や狭心症が発症している場合、その付近の背中にも圧迫感や痛みを感じます。

心臓や呼吸器の異常に伴って背中に痛みが出ていると、呼吸困難や吐き気も同時に出てきます。

腎臓の病気

腎臓は、下腹部の左右にふたつある臓器です。

腎臓に細菌が感染して起こる腎盂炎や腎臓や尿管に石ができてしまう尿管結石などになると、腎臓の裏側あたりに痛みが発生します。

背中だけでなく腰にも痛みが出て、高熱や吐き気を伴うことも珍しくありません。

背中の痛みと骨について

骨の密度が低下し、骨自体がもろくなる骨粗しょう症も背中の痛みの原因となる可能性があります。

骨粗しょう症は、閉経を迎えた女性に多いと言われていますが50代以降の男性にも多い症状のひとつです。

骨粗しょう症は、加齢だけでなくカルシウム不足や運動不足、強いストレス、薬剤の影響などの要因が重なって発症します。

骨粗しょう症になっている人の8割以上が、腰や背中の痛みを訴えています。

骨粗しょう症になると、ちょっとした転倒や負担がかかる動作をしただけで骨にヒビが入ったり、骨折してしまいます。

骨がもろくなっているので、知らぬ間に背骨が圧迫骨折を起こしていることがあります。

骨折をしている時は激しい痛みに襲われることが多いですが、しばらくすると自然治癒力が働いて痛みが落ち着いていきます。

背中の痛みと肩こり

肩こりによって背中の痛みが悪化していくことがあります。

肩の筋肉と背中の筋肉はすぐそばにあり、肩にかかっている負荷は背中にも影響を与えます。

特に、肩こりの発症に深くかかわっているのが僧帽筋と呼ばれる筋肉です。

僧帽筋は、身体の背面に首から肩甲骨、背中の中心に大きく広がった筋肉であり、腕を回すなど上半身を動かすときに使用します。

血流の悪化や運動不足によってこの僧帽筋が硬くなり筋肉疲労が蓄積すると、首から肩、背中にまで痛みが広がってしまうのです。

僧帽筋は頭の筋肉とも繋がっているため、僧帽筋が緊張し続けると緊張型頭痛や吐き気、めまいの原因にもなります。

また、背中の痛みに繋がる肩こりは姿勢の悪さが大きく関係しています。

パソコンやスマートフォンの操作をしていると、首に負担をかける姿勢になりがちで、その結果慢性的な肩こりが発症します。

それに加えて、姿勢の悪さは背骨の歪みも引き起こします。

本来人間の体は、歪みの無い状態が最も骨や筋肉への負担が少なく、健康でいられる姿勢です。

背骨が歪むことによって、健康でいられる姿勢を維持できなくなり、骨や筋肉の一部に過剰な負荷がかかるようになり、やがて痛みとなります。

左右どちらかの肩や背中が重点的に痛むという場合は、身体の歪みが片側の筋肉にだけ負荷をかけているからです。

特に、日常的に首筋や肩が緊張している人は注意して下さい。

肩こりからくる背中の痛みを防ぐためには、身体が緊張している状態を長時間続けないことが重要です。

定期的に身体を動かし、筋肉が硬くなるのを防ぎましょう。

また、慢性的な肩こりや背中の痛みには、患部を温めて血行を促進することも有効です。

背中の痛みには、今回ご紹介したような様々な病気が隠れている可能性があります。

気になる症状は、できるだけ早めに医療機関に相談に行きましょう。

肩こり治療の詳細はこちらをご覧ください。

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