わかば接骨院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『浴衣で腰痛なら「反り腰」注意』について書いていきたいと思います(^O^)
浴衣を着ると腰が痛くなる人は「反り腰」の可能性が?
花火大会、お祭り、盆踊りなど、「浴衣(ゆかた)」姿の女性を目にする機会が多い季節です。
普段のスタイルとは少し違って、女性が益々素敵になる「浴衣」ですが、「浴衣(着物の場合も)を着ていると、段々腰が痛くなってくる。」「腰が痛いのは、浴衣を着なれないせいでしょうか?」というようなお話を耳にすることがあります。
腰に痛みを感じる人は帯を緩めた時、腰を前方へまげて前屈みの姿勢をとってみてください。
もし、腰痛が楽になったような感じがしたなら、あなたは「反り腰」かもしれません。
腰痛を引き起こす「反り腰」とは?
「反り腰」であるかどうかは、壁に真っすぐ立って、壁と腰の間にこぶしが入るような隙間があるかどうかでチェックすることができます。
「反り腰」は横からみると分かりやすく、顎が上を向いて胸を張った状態で、お腹よりもお尻のほうが出てしまっている「デッ尻」になっています。
「反り腰」になると上半身の重みを腰や股関節がダイレクトに受け止めることになるので、ひどい腰痛、ヘルニアになる可能性も高くなります。
もともと腰が反った状態にある人が、浴衣(着物)を着た際、帯を締めることで更に腰が真っ直ぐ固定されてしまうと、時間が経つごとに腰にかかる負担が大きくなり、腰に強い痛みを感じるようになるのです。
「反り腰」の原因とは?
私たちの体の軸となる背骨は体の後方にありますが、体の重みとなる厚い胸郭や内臓は全て体の正面側にあります。
自然に立とうとするとそうした重みのため体は前のめりになるのですが、体の後ろ側の様々な筋肉が働いて重心を保ち、真っ直ぐに立つことができるのです。
運動不足により頸部筋、脊柱起立筋、大腿二頭筋、ヒラメ筋などの筋力が低下してしまうと体が前方に倒れ込まないように、腰を反らせることによってバランスを保とうとして「反り腰」となってしまいます。
その他にも、腹筋が弱い、股関節が硬い、肥満によりお腹が出てしまったため骨盤が前方に引っ張られるといったことも反り腰の原因になります。
また良い姿勢を作るために必要以上に胸を張っていたり、つま先に体重がかかるハイヒールを常用することで前のめりにならないように気づかないうちに腰を反らせていたりということも骨盤を前傾させ、反り腰の原因となります。
反り腰になると腹筋やお尻の筋肉が上手く使われない代わりに、太ももの前側やふくらはぎの筋肉ばかりが使われるので、よく使われる太ももが発達し、使われないお尻が垂れ下がってきます。
骨盤が前に傾くことで骨盤周りの血流やリンパの流れが悪くなり、下半身に老廃物が溜まりやすくなり、下半身の冷えや下半身太りを引き起こすのです。
老廃物と脂肪が結合すると、食事制限のダイエットでは簡単に落ちないセルライトができやすくなると言われています。
骨盤が前に傾くと骨盤によって支えられていた内臓も前方に出てくることから、食事の後にお腹だけがポッコリと目立つことも「反り腰」の特徴です。
「姿勢」や「骨盤矯正」を意識することは、浴衣や着物を思う存分楽しむためだけでなく、健康な体やスタイルを維持することにもとても大切です。
「反り腰」の状態で辛い腰痛に悩まされている場合はすぐに専門機関で相談することをお勧めしますが、イスに腰かける時に背もたれに背中をくっつけるように深く座る、ハイヒールばかりを常用しない、うつ伏せ寝をやめて横向きに寝るなど日常生活の中でのちょっとした心がけも大切です。
「反り腰」状態は、部分的にみれば胸を張って背筋を伸ばしている状態なので、良い姿勢をキープしようという意識が強い人ほど腰の反りが強くなってしまうという傾向があります。
その意識の高さを「骨盤矯正」に向けて、「反り腰」を改善していきましょう。
浴衣を着る時には
浴衣(着物)を着て歩くときには、歩幅を裾まわりに合わせるようにすると、普段よりも歩幅が狭まり、内股気味になるものです。
裾が乱れないように気を付けていると静かに歩くようになり、すり足気味に足先から着地をするようになっているのに気が付くと思います。
盆踊りなど、足をつま先から着地させながら踊ります。
かかとからの着地と違い、足先から着地すると体は少し前のめりに猫背気味になりますが、帯を締めることで腰が固定され背筋が伸び、美しい姿勢で歩くことができるのです。
一方で、元々が反り腰の場合は帯をきつく締めてしまうと腰への負担がさらに大きくなります。
着付けの際にウエストにタオルを巻いて補正するなど、帯をあまりきつく巻きすぎないことが浴衣を楽に着こなすコツと言えるでしょう。