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院長の須﨑です。
肩こりが顔の症状に?
日常生活を送っているなかで、突然顔に痛みや痺れのような症状がでることがあります。
顔の痛みと聞くと虫歯や目の疲れが原因だと思う人も多いと思います。
ほかにも、顔面神経痛や脳の問題がきっかけで顔に症状が出ている可能性も否めないため、顔に違和感がある時は、まず一度医療機関で精密検査を受ける必要があります。
実は、顔はストレスなど精神的な問題の影響を受けやすい場所でもあるのです。
検査をしてみても何の病変も見つからなかった場合、肩こりが原因で顔面にいろんな症状が出ていることが考えられます。
長年悩んでいた顔の鈍痛や痺れが、肩こりの治療を受けて軽くなったという人の数も少なくありません。
今回は、顔の痛みや痺れをはじめとする様々な症状と肩こりとの関係についてご説明していきます。
肩こりが原因で起こる症状とは
肩こりが原因で以下にご紹介するような症状がみられる場合があります。
痛み
痛みに強い人、弱い人という言い方をすることがありますが、実際に痛みの感じ方には個人差があります。
顔は全身のなかでも敏感で痛みを感じやすい部分なので、ちょっとした変化に気付きやすいです。
ひとことで痛みと言っても、ピリピリ感のある痛みや何かで押されているような鈍痛などいろいろな種類の痛みがありますよね。
肩こりが原因で発生する痛みも同様に、痛みが出る場所や痛みのタイプは人によって異なります。
肩こりを抱えている人で多い悩みがおでこやこめかみに重い痛みが現れる「頭痛」です。
頭痛も肩こりが原因で引き起こされる顔周辺の痛みの一種であり、痛み止めなどでごまかしている人も多いです。
しかし、肩こりによる頭痛は根本的な原因が肩周辺の筋肉のこわばりによるものなので、それを治療しなければ頭痛も治りません。
また、目の周りや目の奥の方に強い不快な痛みが発生することがあります。
目の神経や目の周りの筋肉は、肩や首の筋肉と繋がっているので疲労が蓄積していると目の周辺にも症状が出るようになるのです。
むくみ
肩こりの重症化に伴って、顔を中心とする上半身にむくみが生じることがあります。
肩こりは、首や肩の血管が狭くなり血の巡りが悪くなっている状態なので、摂取した水分を外に排出する力が弱まり、体に水分が溜まりやすいのです。
想像してみてください、首の部分をひものようなものでキュッと締め付けられていたら水分はスムーズに動かないですよね。
ひどい肩こりの人の身体はまさにこのように、首の部分を締め付けられて疲労物質や老廃物が流れにくくなっているという事なのです。
加えて、肩がこっている人は顔の筋肉が過度に緊張しているケースが見受けられるため、より血管が収縮しやすく、血行不良になる可能性が高くなります。
表情の変化
あまり知られていませんが、顔面には前頭筋/側頭筋/眼輪筋/頬筋/笑筋/オトガイ筋など多数の筋肉があります。
笑ったり怒ったりといった表情の変化は、これらの筋肉がスムーズに動くことで成り立っています。
実は、肩こりが進行すると表情の変化が乏しくなり、暗い印象を与えてしまうことがあるのです。
他にも、
・眉間にしわが寄る
・口角が上がりにくい
・まぶたがぴくぴくと痙攣する
・鏡を見ると疲れたような表情をしていることが多い
・「感情が無い」と言われることが増えた
・口が半開きになっている
・頬のたるみが気になる
というような顔の変化がみられるようになります。
肩こりがひどくなると表情がこわばり、やがて無表情になっていきます。
温めて顔の筋肉をほぐそう
筋肉が硬くなって顔に痛みが出るのを防ぐためには、顔を温めて血行を促進してあげるのが効果的です。
入浴の際は首や肩がちゃんと湯船に入るまで沈み、温めてください。
湯船の中で首を前後左右に動かしたり、肩を回すなどの動きをプラスするとより筋肉がほぐれやすくなるのでおススメですよ。
お風呂に入るだけでも十分に体を温める効果はありますが、顔の症状をケアしたい場合はそれに加えてホットタオルを顔にのせて温める習慣を取り入れましょう。
目やおでこは特に疲労が蓄積しやすい部分なので、その部分を中心に温めてください。
触ってみて、他の部分よりも皮膚が硬くなっていたり、鏡を見て薄いしわが入っている場所は、「こっている」サインです。
目元を温めて眼精疲労を改善する市販品も販売されているので、用途に合わせて使い分けましょう。
顔のこわばりは、年齢を重ねるほどに取れにくくなり、肌の老化や弾力不足に繋がります。
また、精神的ストレスを過度に受ける生活を続けていると、興奮しやすくなり首や肩にも力が入ります。
その表情のまま筋肉が強張ると、近寄りがたい印象を周りに与えてしまう恐れがあるので注意すべきです。
肩こりから発症している顔の痛みや痺れといった不快な症状を無くすために、肩こりの治療を早めに開始しましょう。
自分でできる方法でケアすることもできますが、確実に肩こりを改善させたいのであれば専門家のアドバイスを取り入れることをおすすめします。