股間節痛になると
股関節は人間の関節の中でも最も大きな関節であり、上半身を支える中心となる部分です。
では股関節痛になるとどのような問題が起きるのでしょうか?
まず「歩く」という健康な時は当たり前にできていたことが、苦痛に感じるようになります。
足を前に出すたびに股間節部分がズキズキと痛み、大きく足を前に出すことにも違和感を感じます。
当然走る・ジャンプするといった股関節に大きな負担がかかるような動作にも激しい痛みが伴うようになります。
さらに股関節痛の特徴として、寝起きの痛みがあります。
人間が寝ている時は股関節に体重の重みがかかっていないのですが、身体を横から縦にした時に急に体重が股関節にかかるため強い痛みを感じます。
また、ズボンやタイツなどに着替える時に足を上げたり片足で立つといった動作も痛みが起きてきます。
股関節痛が重度になると関節の部分に水と呼ばれる関節液が溜まり、注射で抜くもしくは手術をする場合もあります。
股関節痛に使う薬
股関節痛には特効薬はありません。
痛みが激しい場合は痛みをとる鎮痛剤を使用し、炎症を抑える非ステロイド系抗炎症剤やステロイド剤などを使います。
時には患部に直接ステロイド系の注射を打って炎症を抑えることもあります。
ただステロイド系の治療薬は、長期的に使用する事による副作用が懸念されます。
また、コンドロイチンやグルコサミンといったサプリメントを補助的に使って痛みの緩和を促す治療法もあります。
股関節痛の運動療法
股関節痛の治療方法のひとつに運動療法があります。
股関節痛は、筋力の低下や関節の機能が落ちてしまうと余計に悪化していきます。
筋力を鍛えれば股間節への負担を減らすことができ、痛みを緩和する事ができます。
重力の負荷がかかりにくいという点で、股関節痛の運動療法には水中運動がおススメです。
水中では浮力によって上半身の重さがほぼかからないため、楽に動くことができます。
さらに、水中のリラックス効果によって身体に無駄な緊張を与えずに済みます。
しかし、中には水中運動よりも陸上のウォーキングがあっているという人もいるので、自分に合った運動療法を選びましょう。
自分に合った治療法を選ぼう
股関節痛の治療法はご紹介した以外にもいろいろなものがあります。
その人の症状の進行具合・年齢・性別・生活習慣などによっていくつかの治療方法を組み合わせて行っていくことで、早期の治療が見込めます。
適切なアドバイスをしてくれる専門医に相談する事が大切です。