腰痛は職業病?
腰痛は腰に負担をかける毎日の生活スタイルが、引き金となって起こります。
自分を含め、周りに腰痛を患っている人はたくさんいますよね。
姿勢やスポーツなど様々な原因が考えられる腰痛ですが、中でも腰痛発症の要因はその人が就いている職業に大きく左右されます。
特に、長時間同じ姿勢で作業しなければいけない仕事は腰への負担が大きく、血流悪化や筋肉の強張りを招きます。
この状態を毎日、何年も続けることで筋肉疲労が蓄積していき、慢性的な腰痛になってしまうのです。
また、腰だけでなく足や膝、背中にも疲労物質が溜まっていき全身のコリや痛みにつながってしまいます。
仕事が原因で起きてしまっている腰痛は慢性腰痛、急性腰痛どちらも立派な職業病です。
腰痛患者の多い立ち仕事
立ち仕事に従事している人の多くが、腰の痛みや違和感に悩まされています。
特に以下の職業の人は腰痛になる危険が高いです
●販売員
1日中店の中で立ちっぱなしで作業をし、接客をする販売員という仕事。
時には重い荷物を持ったり、高いヒールの靴を履かなければいけなかったり、華やかなようで意外と重労働な世界でもあります。
また、店内は夏は冷房が効いて寒く、冬も下半身は冷えやすい環境です。
そんな中で直立の姿勢を保っていると、体の筋肉は緊張し続けて凝ってしまいます。
特にジュエリーショップなどの狭い店内では動くスペースが少なく、体を自由に動かすことが難しいです。
高級な百貨店でも、上品で落ち着いた動作が求められるため血行が悪くなりがちです。
●飲食店
飲食店で働く人は大きく分けると、接客をメインで行う人と調理を主に行う人に分かれます。
どちらも立ちっぱなしの仕事なので、非常に腰痛患者が多い職種です。
1日のうちに何回かある繁忙時間には店内を動き回り、強い緊張を感じながら仕事をするので必然的に疲労が溜まります。
また調理担当の人は、重い鍋を運んだり前かがみの姿勢になったりして腰への負担は増大します。
ぎっくり腰の危険がある立ち仕事
立ち仕事に従事している人は慢性的に腰痛持ちの人が多いですが、同様にぎっくり腰を発症する人も多いのが特徴です。
常に腰に負担をかけるような姿勢、環境にいるため腰には疲労物質が蓄積されています。
そのような状態で重い荷物を持ったり、無理な姿勢をしたりすると急な負荷に腰が悲鳴を上げてぎっくり腰になってしまうのです。
ぎっくり腰を防ぐためには、普段から腰のケアをして、その日の仕事でたまった疲労はその日のうちに解消しておくことが大切です。
仕事の後はゆっくりとお風呂に入り、血行を良くしましょう。
睡眠をしっかりとることも健康な体を保つために重要なポイントです。