わかば接骨院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『秋に多いぎっくり腰を防ぐために』について書いていきたいと思います(^O^)
秋はぎっくり腰の発症が多くなる季節
秋から冬への季節が変わる今頃は1年のうちでもぎっくり腰の発症が1番多くなる季節と言われています。
季節の変わり目特有の寒暖差で血流が不安定になり、筋肉や軟部組織には通常よりコリが生じやすくなっています。
そこへきて、秋の引っ越しシーズンで荷物の移動が多くなったり、子どもの運動会やゴルフ大会など、日頃体を動かすことのない人までもがスポーツの秋に突然運動を始めたりするので、腰をいためる人が多くなるのです。
一般的にぎっくり腰は中腰姿勢で物を持ち上げようとしたときに発症しやすいとされています。
ですが実際にぎっくり腰を発症された方の中には咳やくしゃみをした瞬間に腰が動かなくなってしまったケース、座ったまま自分の横にあるものに手を伸ばしただけで腰に痛みが走ったケース、久しぶりのゴルフを前に傘の柄で軽く素振りのマネをしたまま固まってしまったケース、朝洗面所で顔を洗った瞬間、ベッドから起き上がろうとした時など、日常生活の中で繰り返される何気ない動きの中でもぎっくり腰が起きることがわかります。
朝晩の急激な冷え込みに筋肉がついていけない今頃は、腰痛のある人は特に意識をして「ぎっくり腰」の発症に注意したい時期なのです。
ぎっくり腰の原因を遠ざける
ぎっくり腰は靭帯(じんたい)という腰を支えている部分や筋肉に瞬間的にねじれる力が加わって断裂され、神経に刺激を与えることで起きる「急性腰痛症」と呼ばれる症状で、その名前が示す通り、突然激しい痛みに襲われます。
更には椎骨(ついこつ)の関節とその周りを包む関節包、椎間板などが傷つき神経を圧迫することも痛みの原因となっています。
こうした激しい痛みは突然やってきますが、ぎっくり腰の症状が出る前には予兆、前兆があると言われているのです。
ぎっくり腰の予防のためにも、ぎっくり腰の原因とされる行動や予兆・前兆を知っておきましょう。
①パソコン、スマホで作られる「悪い姿勢」を意識する
いつもと変わらない動きをしていたのに、その時にだけぎっくり腰が起きてしまう原因は「筋肉の疲労」にあります。
日常生活の中でも筋肉疲労は起こっていますが、そうした疲労は食事からとる栄養、運動、睡眠などで日々回復しています。
腰や背中の筋肉への負担が回復スピードに追い付かないと疲労が蓄積し、ある日突然「ぎっくり腰」の症状として現われるのです。
意識しないうちに筋肉の疲労をためてしまう最大の要因は「日々の悪い姿勢」です。
前傾姿勢や前屈みの姿勢、猫背姿勢など筋肉に負担がかかる姿勢で長時間スマートフォンを操作していると筋肉には大きな負担がかかり、筋肉が凝り固まって血流が滞ります。
栄養や酸素がいきわたらないと筋肉疲労の回復が遅れがちになり、疲労は日々蓄積されるのです。
②日々のストレスをためない
ストレスはぎっくり腰を引き起こす原因の1つにあげられています。
ストレスを感じると自律神経に乱れが生じ、体中の血管に収縮が起こるために血流が悪くなり、筋肉の負担が増えることで筋肉疲労が蓄積されるのです。
全ての動きの要(かなめ)となる腰にかかる負担は他の部位に比べても大きいので、そうした疲労が「ぎっくり腰」の症状として現われるのです。
朝日を浴びる、深呼吸をする、ゆったりと入浴してリラックスするといったこともストレスを解消し、自律神経を整えるために効果があると言われています。
③「ぎっくり腰」になる前の痛みを意識する
「ぎっくり腰になる少し前から腰のあたりにひきつる様な、針で刺す様な痛みを感じていた」というお話を聞くことがあります。
筋肉に疲労が蓄積して軟部組織の動きが悪くなっている時に感じるぎっくり腰の予兆と言われる痛みです。
腰が痛みだすととりあえず湿布を貼って様子をみるという人が多くいますが、筋肉疲労で血行が悪くなっている患部を更に冷やすと血行不良は益々悪化し、ぎっくり腰を招くことになります。
ぎっくり腰を発症してしまった場合は、筋肉の炎症を抑えるためにすぐに患部を冷やす必要がありますが、その手前の痛みでは筋肉を温めることが大切です。
④瞬間的に筋肉に加わる力を意識する
実は「くしゃみ」の速度は時速320キロ以上になるという報告があります。
「くしゃみでぎっくり腰なんて」と考えがちですが、「くしゃみ」をする時には私たちの体には時速320キロを支える大きな力がかかっているのです。
突然出てしまうくしゃみを止めることはできませんが、「くしゃみが出る」と感じた瞬間に背筋を伸ばそうと考えるだけでも、脳から筋肉に指令が伝わり、体に加わる力の受け止め方が違ってくるとされます。
同様に後ろを振り向くときは腰を意識して振り向く、物を持ち上げる時は膝を曲げるなど、意識して行動すると筋肉にかかる負担が軽くなりぎっくり腰予防につながります。
「ぎっくり腰」は基本的には安静にしていれば痛みは治まりますが、適切な対処をしないまま放置していると慢性腰痛を引き起こすこともあるため、症状が出た場合は早急に医療機関での診断、ご相談をお勧めします。