肩こりを放置しない
肩こりは肩や首の痛みが主な症状ですが、肩こりが原因で身体にさまざまな悪影響が出ることがあります。
最初は肩の痛みだけだったのが、だんだん首や背中にも痛みが広がったり、頭痛やめまいなどの症状が発生するというパターンが多いです。
なかには肩こりに似た症状に隠れて、もっと重大な病が潜んでいることもあります。
たかが肩こり…と甘く見てしまいがちですが、放置すると悪化する一方になり、全身の不調につながってしまいます。
「肩こりがつらいな」と思ったら、そのままにせず早めに病院で診察を受けて適切な治療を行いましょう。
今回は肩こりがきっかけで起こる症状についてご紹介します。
肩こりと歯の痛み
「歯が痛くて歯医者に行ってみたけど、虫歯ではないと診断された。」という人は、肩こりが歯の痛みを引き起こしている可能性があります。
肩と歯なんて一見何の関係もないように思えますよね?
肩こりは肩に負担をかける姿勢を取り続けていることで、発生することがあります。
特に首が前傾して頭が前に出るような姿勢は、肩に負担をかけるだけでなく顎の筋肉にも悪影響を及ぼし、噛み合わせを悪化させてしまうのです。
噛み合わせがずれると、顎周りに痛みを感じる「顎関節症」になったり、歯そのものに負担がかかって痛みが現れます。
逆に、歯痛が原因で肩こりが起きることもあります。
虫歯がひどくなると歯茎や神経にまで炎症が広がります。
歯と肩は比較的近くにあるので、脳が勘違いを起こして歯の痛みによって肩こりを感じることがあるのです。
また、歯に痛みがあると体が緊張して肩に力が入ってしまうため、筋肉が強張って肩こりになってしまうこともあります。
肩こりが原因の歯痛であれば肩の治療を、歯痛が原因の肩こりであれば肩こりを治療をすれば、症状は改善していく可能性が高いです。
姿勢を正すことが大切
肩こりを根本的に解消するためには、普段の姿勢を正して肩への負担を極力減らすことが大切です。
首が前傾したいわゆる「首猫背」の姿勢は、首と肩に最も負担がかかる姿勢ですが、パソコンやスマートフォンが普及した今、多くの人が首猫背になっています。
まずは、自分の姿勢を確認し、正しい姿勢とはどんな姿勢なのかを知ることで首猫背の矯正を始めていきます。
壁の前に立って背中とかかとを壁に付けた時、後頭部が壁に付かなければ頭が前傾した首猫背になっている可能性があります。
立っているときの姿勢・歩いているときの姿勢・座っているときの姿勢をそれぞれ矯正して、正しい姿勢を身に付けていきましょう。
肩こりの症状に悩まされている方は、早急に専門医に相談してください。