わかば接骨院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『腰痛を悪化させる「イス」』について書いていきたいと思います(^O^)
イスの座り方、イスの選び方で腰痛が悪化する
「座っているとき」に腰にかかる負担は「立っているとき」の1.4倍、「座って前傾姿勢をとる(猫背)」と2倍近くもの負担が腰(詳しくは腰椎椎間板)にかかるというデータがあります。
ずっと立っているより座っている方が楽に感じますが、腰を中心に考えてみると上半身の重さを下半身全体で支えている「立ち姿勢」の方が、腰からお尻だけで支えることになる「座り姿勢」の方が腰にかかる負担は大きくなるというのです。
長時間座ることになるデスクワークを仕事にしているなどの場合、腰への負担が蓄積されるばかりか、正しい座り方、正しい姿勢ができていなければ腰痛を引き起こす原因となり、腰痛を悪化させる要因となるのです。
また、イスの形状によっては正しく座っていても腰痛悪化を招くことがあります。
正しい座り方と同時に腰痛を悪化させないイスを選ぶことも必要です。
腰への負担が少ない「イスの座り方」
イスに深く座る
腰が背もたれに付くほどに、イスに深く腰掛けることが何よりも大切です。
深く腰かけることで骨盤と首から背骨がしっかり伸びた状態の上半身が垂直になり、骨盤がどちらかに傾くことなくしっかりと上半身を支えることができます。
お尻の下にある骨(骨盤の下側にある左右二対の骨)が座面にしっかりとあたって、骨盤をしっかりと起こすことが必要です。
足の裏側をしっかりと床につける
足が床にぴったりとつくことで、上半身の重みが腰だけの負担になることが避けられます。
また、足が浮いた状態では太ももの裏側に負担がかかるばかりか、血流が悪くなり足のむくみを引き起こしたり、浮いた状態の足を組んだりしがちになるので、骨盤の傾き、歪みの原因にもなります。
膝の角度が90度もしくは少し伸ばした程度になるように、高さが調節できるイスでない場合は、足を乗せる台などを用意することをおすすめします。
上半身の姿勢を意識する
パソコン作業などのデスクワークでは、どうしても前傾姿勢(猫背)をとってしまいがちです。
前傾姿勢は腰に大きな負担をかけ骨盤を歪ませるだけではなく、内臓が圧迫され呼吸も浅くなります。
呼吸が浅くなってしまうと体に疲労がたまりやすく、酸素のめぐりが悪いために肩こりやさらなる腰痛を引き起こすといった悪循環の原因になります。
固まった体をほぐすように体を動かすなど、長時間のデスクワークでは適切な休憩時間を挟むことも大切です。
仕事中だけでなく、新幹線や飛行機での移動、車の運転、コンサートや映画鑑賞など、長時間をイスに座って過ごすときは、腰への負担が少ない「正しい座り方」を意識しましょう。
腰痛を悪化させない「イス選び」
「正しい座り方」をしていても、座っているイスそのものが腰に負担をかけてしまう場合がありイス選びには注意が必要です。
背もたれがあるイス
上半身を正しい姿勢で維持するためには、背もたれがあるイスを選ぶことが大切です。
背もたれに腰の位置がしっかり固定され、背中や太ももなどの筋肉に余分な負担がかかることを防ぐことができます。
背もたれが少し傾き、適度な柔らかさがイス
背もたれが垂直で硬過ぎるものであると、深く座って腰を付けようと寄りかかっても、お尻が上手く固定されず前に出てしまって、腰への負担が大きくなってしまいます。
背もたれは100度くらいに少し傾き、腰やお尻をしっかりホールドできる適度な柔らかさが必要です。
同様に、背もたれが低いイスは体全体を上手く支えきれないため、後ろに倒れそうになる体を腰で支えることになり、長時間の使用では腰への負担が大きくなり腰痛を悪化させてしまいます。
柔らかすぎるイス、ソファー
柔らかすぎるイスやソファーでは体全体が沈み込んでしまい、骨盤が固定できず傾いてしまうため、腰痛の悪化を引き起こします。
また、イスから立ち上がる時も反動が付かないために、腰への負担が大きくなります。
座ったままで腰痛対策
骨盤がしっかりと支えられるように「腹筋を鍛える」ことが腰痛予防に効果的と言われています。
毎日筋肉トレーニングをするのが難しい、という方は日常生活の中でできるトレーニング方法を実践することが大切です。
例えば簡単に出来る方法として、デスクワークの休憩時間テレビを見ながらなど、座りながら片足を上げて腹筋を鍛える方法などもあります。
また、他にも座ったまま普段からお腹の周りに力を入れて意識をしたり、鼻から吸って口からしっかりと吐く腹式呼吸をするだけでも腹筋を鍛えることができます。
腹筋は毎日の意識で大きく筋力が変わるので、毎日コツコツを行うことが腰痛対策に効果を発揮すると言えます。