わかば接骨院院長の須崎です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は『その肩こり、実は「秋バテ」かも?』について書いていきたいと思います(^O^)
「秋バテ」とは?
「朝晩が少し過ごしやすくなった頃から、肩こりがひどくて辛い。」
「涼しくなってきたのに何となく体がスッキリとしない。」
こんなお悩みを抱えていらっしゃる方、その肩こりや不調の原因は「秋バテ」かもしれません。
夏の暑さが原因の体力や消化機能の低下によって、体に疲れやだるさなどの不調が現われる「夏バテ」症状は、薬を飲むなどの特別な治療や対策を取らなくても、秋になって気候が穏やかになるとともに自然と回復に向かうことがほとんどでした。
しかし近頃は、夏の終わりから秋口にかけて続く不安定な天候などから、「夏バテ」が回復するどころか、夏の体の疲れが一気に出てしまう「秋バテ」症状に悩まされる人が多くなっていると言われています。
「秋バテ」の具体的症状としては6割の人が「疲れ」と「肩こり」、5割の人が「だるさ、倦怠感」に悩まされているという調査報告があります。
その他にも、睡眠不足や頭痛、腰痛といった症状が挙げられています。
あなたの「秋バテ」をチェック
「肩こり」の他にも2つ以上当てはまるものがあれば、「秋バテ」症状が出ているかもしれません。
□ 特別悪いところがあるわけではないが体がだるい
□ しっかり休んだつもりでも、疲れが取れない
□ めまいや立ちくらみがする
□ 秋なのに、食欲がわかない
□ 下痢や便秘を繰り返している
□ 食事の後、胸やけや胃もたれを感じる
□ よく眠れない
□ イライラしたかと思えば、気分が落ち込んでしまうことがある
「秋バテ」の原因
①夏から持ち越した体の「疲れ」
「夏バテ」が遅れてやってきたかのように、秋口に入って一気に体調を崩す人がいます。
暑い夏の間に浴びた紫外線のダメージが「シミ」や「ソバカス」になって肌に現われたり、「切毛」や「枝毛」になって髪のダメージとして現われたりするように、夏の間に口当たりのいいものや冷たい物ばかり口にしていた食生活も、秋に入ると「体の症状」となって現われると言われています。
夏から持ち越した疲労や栄養不足が体の不調として現われることで、何となく体だるい、風邪をひきやすい、風邪が治りにくいといったことが起きます。
②秋口特有の気候が招く自律神経の乱れ
まだまだ暑さが続く日中と朝晩の気温差、日差しの厳しい屋外と冷房がよく効いた室内の気温差が5℃~10℃あると体は大きなストレスを感じ、自律神経を乱れさせます。
また初秋には秋雨で雨が長く続くため、低気圧が血管を広げて副交感神経が優位になるために体にだるさを感じるだけでなく、集中力が低下したり気分が落ち込んだりします。
同時に台風の影響で気圧が乱れることでも自律神経の乱れを招き肩こり、頭痛、めまいの原因となるのです。
③夏から続く体の内側、外側からの「冷え」
夏の間、かき氷やよく冷えた飲み物などの冷たい飲食物を過剰に摂り続けた人は、胃腸が冷え切って機能が低下することで全身の血流が悪くなり、疲れやだるさ、胃腸の不調を引き起こします。
夏の間、冷房の効いた室内で過ごすことが多く外から体を冷やしてしまった人は、外気温との差に対応するために自律神経が過剰に働くことで、全身の血流が悪くなり、疲れやだるさの他、肩こり、頭痛の原因となります。
「秋バテ」対策で肩こりもスッキリ!
「秋バテ」を解消するためには、生活や食事などの夏の習慣を秋仕様にチェンジすることで、体の「冷え」を取り除き、全身の血行をよくしながら、適切な食生活で体に十分な栄養をいきわたらせることが大切です。
エアコンの設定
冷房の出番は相変わらず多い季節ですが、カーディガンなどの羽織もの、首元を温めるスカーフ、ひざ掛け、靴下などで自分の体調に合わせて温度調節をすることも必要です。
また、少し高めの温度設定やタイマーの利用を意識することも大切です。
食事
夏の暴飲暴食でダメージを受けている胃腸には、バランスのいい、規則正しい食事が必要です。
疲労や体調の回復に欠かせないミネラルやビタミンを摂ることが重要ですが、胃腸の負担にならない様に、温かいものをよく噛んでゆっくりと食べることも大切です。
入浴
夏の間は簡単に汗を流すシャワーだけという人も多くなりますが、体を温め、全身の血の巡りをよくするためにも「入浴」がおすすめです。
約37~38℃のぬるめのお湯にゆっくりと浸かることで、冷房で冷え切った体が温められて、肩こり、腰痛の解消にも効果が期待できます。
また精神的にリラックスすることで自律神経が整うと、質の高い睡眠を得ることができます。
「秋バテ」がこの季節の肩こりや腰痛の原因になっていることはよくありますが、その他にも肩こりを引き起こす様々な要因があります。
気になる症状がある場合は、安易な自己判断をせず医療機関での専門家による診断をおすすめします。