『骨盤のゆがみ』と聞くと妊娠・出産を経た女性のイメージが強くありませんか?
出産後に骨盤矯正へ通うという話はよく耳にします。しかし二足歩行の人類、我々誰しもが『骨盤のゆがみ』が生じる可能性を秘めている宿命なのです。
宿命というとなんだか仰々しいと思われてしまいそうですが、そのままゆがみを放っておくと背骨のゆがみまで引き起こしてしまうのです。
背骨のゆがみまで進むと体の不調が顕著に現れ、その症状も『肩こり』『腰痛』『膝痛』と多岐にわたり、そこに出産が加わると『尿漏れ』まで生じてしまうことも。
そもそも体がゆがむと、内臓が圧迫される原因にもなってしまいます。
内臓の圧迫で起こりうる症状は前述した『肩こり』『腰痛』に加え、内臓に関連する消化不良、そこから代謝の低下で女性の大敵『冷え』『肥満』まで。
この嫌なお悩みワードたちを解消に導くには骨盤の矯正が効果的です。
骨盤の位置を正すと姿勢が良くなり、それに伴い内臓も正しい位置に戻るので気になるぽっこりお腹の解消も期待されます。
見た目も中身もきれいになれてしまうメリットばかりですよね。
しかしながら恐ろしいことに、ゆがみの原因はたいてい日常の行動やクセに潜んでいるのです。
鞄を肩にかける時のクセ
「右利きだから右に」「物が取り出しやすいから左かけ」と人によってかけ方は変わります。
左右のどちらが良い、ということはなく、問題は「どちらか一方の側にかけっぱなし」にしてしまうことなのです。
例えば左にかけ続けるクセがあるとしましょう。
すると左肩は鞄がずり落ちないように上がり、つられて骨盤も一緒に左へ上がってしまいます。これが日常的に続いてしまうと、左上がりで右下がりの歪んだ骨盤の出来上がりに。
なので左にかけるクセのある人は定期的に右にも鞄を持つようにしましょう。
意識し続けるのは意外と難しいので、行きは左持ちで帰りは右持ちに、など自分ルールを作ってみてはどうでしょうか。
リュックサックならば左右対称ですが肩紐を長くしすぎると腰への負担になり得る場合があるので、背中に密着するように調節する必要があります。
足を組むクセ
そもそも論になってしまいますが足を組むクセは既に足の筋肉のバランスが崩れている証拠。
足を組んでいた方が楽だという方もその場しのぎで緩和されているだけであって習慣化すると更にゆがみが助長されてしまいます。
コリや痛み、むくみに足が太くなるという悪影響まで。
本来ならば足を組むクセはすぐに直したいものですが、長年染みついたクセとなるとすぐに直すのは難しいですよね。
鞄と同様、足を組む場合は左右交互に時折組み替える意識をしましょう。
クセというのは直さなければと思えば思うほどストレスになってしまいます。
今回ご紹介した改善方法を試してみてはいかがでしょうか。