打撲と捻挫の違い
人間の身体は意外と外部からの衝撃に弱く、時と場合によっては「打撲」や「捻挫」などの症状に陥ってしまうことがあります。打撲や捻挫という症状についてはよく耳にしますが、その違いについて正しく把握している人は意外にも少ないのが現状です。打撲とは「外部からの打撃による傷」のことで、骨折や内臓破裂、筋断裂未満の症状と言えます。一方で捻挫は関節部分が何らかの外的要因や圧力によって無理な動きを強いられ「亜脱臼」や「脱臼」に陥ったものの、軽症で済んだ事によって早期に復帰した状態のことを言います。ただし、捻挫の場合は程度が軽いと言っても一度は関節が外れかかっているわけですから、少なからず人体や軟骨への影響も与えています。
打撲や捻挫の原因と症状
打撲や捻挫の原因は時と場合によってさまざまですが、一般的には「外的な要因」によって引き起こされるケースがほとんどです。たとえば固いボールなどが飛んできて頭は身体に当たり、時間が経ってもその部分に痛みや腫れを感じていれば立派な「打撲」となります。また、普通に歩いていて段差に気付かず、足をひねった後も継続的に痛みや腫れを感じる場合は「捻挫」の症状に陥ったと考えるべきです。打撲や捻挫に陥った場合、外的要因によって衝撃を受けた部分は毛細血管が損傷して炎症を起こします。この炎症が痛みや腫れの原因となるので、早期に炎症を抑える為にも「冷やす事」が重要となります。
打撲と捻挫の治療法について
打撲と捻挫はその原因や症状に若干の違いがありますが、その治療法についてはどちらも「同じ」だと言えます。打撲や捻挫を発症した場合、患部の血管が破裂したり損傷する事によって内部で炎症が起こります。その炎症による痛みや腫れを抑える為には、氷や冷湿布などを用いて「患部を冷やす事」が不可欠となります。