男性に多い腰痛
男性が訴える症状の中でいちばん多いのが腰痛です。
その数は年々増加傾向にあり、国民病とも言われています。
働き盛りの男性にとっては重大な問題でもあります。
腰痛の主な症状としては「腰のあたりがズキズキと痛い」「腰に重しが乗っているようなズーンとし
た感じがある」「同じ姿勢を続けていると痛くなる」というようなものがあります。
また腰痛は一度発症すると治りにくく、腰痛が持病になってしまう人もたくさんいます。
患っている人が多いぶん、職場などで軽視されることもあり病院を受診する人が少ない事も増加の一因となっています。
男性の腰痛の特徴
男性が腰痛持ちになりやすい理由は次のようなものがあります。
肉体労働に従事する割合が多い
最近は女性でも肉体労働に参加する人の割合が増えてきましたが、依然として男性の人数が圧
倒的に多いのが現状です。
男性の方が筋力も強く体力もあるため仕方がないですよね。
しかしこのような仕事は重いものを持ち運んだり、無理な姿勢をしたり、長時間勤務など腰を痛め
る要素が大量にあるのもまた事実なのです。
中高年の肥満率
腰には上半身の重さが全てかかります。
そのため肥満の人は腰痛を発症する確率が高くなります。
特に中高年になると女性よりも男性の方が肥満率が増加し、腰に多大な負担がかかります。
身体を起こしている時には常にその体重が腰にかかっているのですから、当然腰痛リスクも高まります。
尻ポケットに財布
男性はかばんを持たず、財布だけお尻のポケットに入れて出かける人がいますよね。
このお尻のポケットに財布を入れるという行為がなぜ腰痛に繋がるのでしょうか?
この状態で座るとどうしても財布を入れている方を浮かして座ります。
すると重心が片方に寄って、左右非対称の姿勢が身についてしまいます。
これを続けるうちに骨盤が歪み、腰痛が発症します。
喫煙率
近年健康への影響から、喫煙率は減少しつつあります。
しかし女性に比べて男性の喫煙率はまだまだ高い割合を保っています。
たばこに含まれるニコチンは身体を冷やす働きがあり、全身の血流を悪くします。
煙草を吸う本数が増えるほど、腰痛の発症が増えるというデータもあります。
腰痛は慢性化に注意
腰痛は慢性化しやすい症状なので、少しでも違和感を感じたら早急に対処しなければいけませ
ん。
しかし特に男性の場合我慢できないほどの痛みになるまで放置する人が多く、結果として長期にわたって腰痛に悩むことになります。
腰痛を扱う医療機関では、腰痛対策に効果的な生活習慣や働き方について相談できるところもあります。