膝痛になる人・ならない人
膝は人間が歩く・座るなどの動作をするうえで欠かせない部分です。
膝が痛くなると、これらの動きがスムーズに行えなくなり非常に不便です。
膝痛は一度発症すると完治する事は難しく、治っても再発を繰り返すことが多いのが特徴です。
膝痛は年齢を重ねるほど患者数が増加します。
しかし、誰でも膝痛になるわけではありません。
この違いはその人の生活スタイルが要因となっている可能性が高いのです。
膝痛になりやすい職業
何らかの職業に従事している人は、一日の中で多くの時間を仕事に費やしています。
職種によって膝痛になりやすい人とならない人の割合に大きく差が出ます。
以下の職業についている人は、膝痛を発症するリスクがあります。
●販売をはじめとする立ち仕事
立ち仕事は膝に大きな負担をかけます。
膝は人間の体重を支えている部分なので、普通に立っているだけでも膝には体重分の負担がかり続けているのです。
何時間もその姿勢を維持しているため、必然的に膝には疲労が溜まり痛めやすくなります。
また販売員は、クーラーの中で膝を出した服装をしなければいけないこともあり、膝が冷えてしまう事も膝痛の要因となります。
●運送業などの力仕事
重い荷物を移動したり持ち上げることが多い運送業などの職種は、荷物を持つ時に膝に力を入れて持ち上げることが多く、それによって膝に痛みが発生します。
だからと言って、膝を曲げずに荷物を持ち上げると腰への負担が増大します。
適度な休憩をとる事が、膝を痛めないための対策となります。
●主婦
膝痛で整形外科や接骨院に来院する人の中で多いのが、主婦の方です。
家事は食事の準備や掃除など中腰の姿勢で長時間作業する事が多く、腰や膝の筋肉が疲労します。
買い物で重い荷物を持つといった動作も、膝を痛める原因のひとつです。
●スポーツ選手
スポーツ選手は普通の人に比べて筋肉や関節を使う頻度が多いため、膝を痛めてしまう人がたくさんいます。
特に走る動作の多いスポーツは、本人が感じている以上に関節に負担がかかっています。
スポーツ後に適切なケアをすれば膝痛のリスクを減らすことができますが、十分なケアができていない人が多いのが現状です。
スポーツは本来膝痛などの関節痛を防ぐために有効な手段のひとつですが、必要以上の負荷は逆に傷める原因となるので注意が必要です。
膝痛の対策
生活習慣であれば改善することも可能ですが、仕事を変えるのはなかなか難しいですよね。
膝痛になりやすい職業に就いている人は、普段から膝痛予防をしておく必要があります。
もしも膝に違和感や痛みがあれば、早めに信頼できる医師に相談しましょう。