誰でも起こりうる膝痛
膝の痛みは誰でも発症する可能性があります。
今まで膝痛は40代を超えた中高年や60代以上の高齢者に多いイメージを持たれていましたが、実は若年層も膝の痛みに悩んでいる人が多いのです。
幅広い年齢層の人が悩んでいる膝痛ですが、膝痛になる原因は発症する年齢によって異なります。
どのような年齢でも、膝痛を放置すれば慢性化が進み、悪化すると普通に歩いたり立ったりするのも苦痛な状態になってしまいます。
また、最初は片方の膝だけだったのに放っておいたために両方の膝が痛くなってしまうということもあります。
年齢別の膝痛発症の理由を知り、早めに対処して悪化を防ぎましょう。
こどもの膝痛
こどもの膝痛の特徴としていちばんに挙げられるのは「夜間痛」です。
日中はとても元気に走り回っていたのに、夜になると「痛い」と泣き出すなどということもあります。
こどもなので成長痛として処理されてしまうことも多いですが、器質的な病気であるオスグッド病・膝蓋軟骨軟化症・膝円盤状半月板などが発症している可能性があります。
これらの場合、状態によってテーピングで固定するなどの最適な処置を行わないと子供の成長を妨げる恐れがあります。
また、子どもの場合精神的なストレスが膝痛に繋がることもあります。
子供だけでは判断ができないので、周りの大人が小さな変化に気付けるようにすることが大切です。
10代・20代の膝痛
10代~20代の膝痛は「使い過ぎ」が原因となっていることが多いです。
10代は学校の部活動などで身体を動かす機会が増え、ハードな運動をする機会もあります。
特に膝関節部分に炎症が起きるスポーツ障害を患うことが多いのが10代~20代の時期なのです。
若いうちは多少痛くても湿布などを張れば数日で良くなることもあります。
病院に通わなくても治ってしまうこともあるので、放置しておく人も多いのですが、しっかりとした治療をしなかったために数年後に再発してしまうケースも見られます。
若いからと言って放置するのではなく、専門医に相談して検査を受けましょう。
40代以降の膝痛
40代以降に発症する膝痛の原因は、加齢による膝軟骨の擦り減りです。
膝の関節をつないでいる軟骨が無くなって、直接骨と骨がこすれあってしまうので激しい痛みが生じます。
年齢を重ねると筋肉の柔軟性も落ち、さまざまな箇所に故障が起きます。
中高年から始まる膝痛はなかなか完治する事は難しいですが、適切な治療をすれば症状を遅らせて改善することも可能です。
もしも膝に痛みや違和感が出ていれば信頼できる専門医のアドバイスを受けて治療を受けて下さい。