肩こりより怖い首こり
肩こりと首こりはまとめてとらえられていることが多いですが、首こりは肩こりよりも重篤な症状が出やすく、注意が必要です。
首は脳が近くにあるため、首こりがひどくなると吐き気や頭痛などを伴う可能性が高いです。
首こりは初期段階では、首周辺の痛みや違和感を感じます。
これを放置すると、首が固まったように動かしにくくなり、頭に血流が回らなくなってしまうのです。
首こりの理由
首こりは以下のような生活環境、状況で発生します。
●生活習慣
普段私たちはあまり首の筋肉を使っているという感覚がありません。
しかし、人間の頭はその人の体重の約10%ほどの重さがあります。
その重さを支えているのは首の骨や筋肉であり、眠っているとき以外は常にこの重さが首にかかっています。
さらに、少し首を前に傾けただけで負荷はどんどん増えます。
人間は普通に生活しているだけで、首に負担をかけているのです。
パソコンやスマホの操作で首を前に傾けて作業することが多くなった現代では、首こりが起こりやすいです。
●姿勢の悪さ
姿勢が悪いと首こりの症状が発生しやすいです。
特に頭が前に出ている猫背の姿勢は首への負担が大きく、筋肉への負担が大きいです。
首の筋肉が固まってしまい、どんどん首こりが悪化していきます。
姿勢が原因の首こりの場合は、姿勢を矯正しなければ根本的な首こりの解消は望めません。
●自律神経の乱れ
人間の身体はストレスを感じると、体調が崩れやすくなります。
これは、自律神経が関係しています。
健康な人は、自律神経の中の交感神経と副交感神経が状況に合わせてバランスよく働いています。
しかし、ストレスの影響を受けて自律神経が乱れると、精神を落ち着かせる副交感神経がうまく機能しなくなり、交感神経が働き続けます。
すると、体は常に緊張していることになります。
当然、筋肉も緊張して血行不良や姿勢の不良を招き、結果的に肩こり・首こりになってしまうのです。
生活を改善して首こり解消
首や肩のコリは生活習慣が基になって起きている可能性が高いです。
症状の原因を見つけ、少しずつ生活を改善していくことで、症状が緩和していきます。
特にストレスが原因で起きている首こりや肩こりは、放置すると他のいろいろな場所に不調が現れてきます。
首こりや肩こりは「今の生活を続けると体を壊してしまいますよ」という身体からの警告でもあるのです。
生活習慣を見直すとともに、専門機関で首こり・肩こりの治療を受けて早めに対処していきましょう。
専門医の診断と治療を受けて、適切な処置をしながら治療を進めていくことができます。