腰痛が起きる場所
腰の痛みや重さに悩まされながら、生活している人はたくさんいます。
同じ腰痛持ちでも、痛みが出る場所は人によって違います。
腰全体が痛い人もいれば、左右どちらかだけが痛かったり、骨盤やお尻が気になる人もいたり、その時々で痛む場所が変わる人もいますよね。
痛みが出ている場所から腰痛の原因が何なのかを推定し、治療を進めることができます。
腰の左右どちらかが痛む
腰の右側もしくは左側が痛む場合は、以下のような可能性があります。
●椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは腰を形成する腰椎の間の椎間板が、本来あるべき場所から飛び出して神経を刺激してしまっている状態です。
椎間板ヘルニアの主な症状は、腰の痛みとお尻から足先までの痺れです。
飛び出した椎間板の場所によって症状が出る場所や痛みの具合も違ってきます。
腰の右側が痛む場合は、右側の神経が刺激されている可能性が高いです。
また、左右に腰をひねった時に痛みが出る場合も椎間板ヘルニアが疑われます。
●筋肉の炎症
激しい運動をした跡や腰を酷使するような動作をした後に、腰の左右どちらかが痛むことがあります。
腰に必要以上負担をかけたために筋肉が炎症を起こして、痛みが現れます。
腰痛の原因で最も多いのが、この筋肉の酷使による炎症です。
●体のゆがみ
身体の左右どちらかに重心が寄っていたり、左右の身体のバランスが崩れていると腰痛が起こります。
日本人は右利きの人が多いので、右側の腰痛発症率が高いのです。
体のゆがみが原因の腰痛は、左右どちらかに体を曲げたり、腰を曲げた時に痛みが出やすいのが特徴です。
体のゆがみは生活習慣がもとで発生しているので、足を組む・頬杖をつくといったゆがみの原因となるような習慣を無くすことが大切です。
●内臓系の疾患
腰の痛みは骨や筋肉が関係していると思われがちですが、内臓系の病気が腰に影響を与えることもあります。
内臓系の疾患による腰の痛みの特徴は、「常に痛い」ということです。
筋肉や関節の痛みは安静にしたり、患部を温めたりすることによって痛みが緩和する場合が多いのに対し、内臓系の疾患は安静にしていても痛みはあります。
内臓系の疾患で腰に痛みが出ているのであれ場、早急に専門医の治療が必要です。
お尻や尾てい骨が痛む
お尻周辺や尾てい骨が痛い時は以下のような可能性があります。
●姿勢の悪さ
姿勢が悪いとお尻や尾てい骨付近にも過度に負担がかかり、関節を痛めたり筋肉に疲労が溜まりやすくなります。
特に、座っているときの姿勢が悪いとお尻周辺に負担がかかりやすいのでデスクワークなどで長時間座っている人は姿勢に気を付けなければいけません。
●ストレスによるもの
人間の尾てい骨は、精神的なストレスの影響を受けやすい場所です。
強いストレスを受けていたリ、心に不安があると身体の末端に問題が起きやすくなります。
身体の末端には神経が集中しているので、痛みに敏感です。
ストレスが原因で発症した腰痛には、ストレスの解消と緊張をほぐすストレッチやマッサージが有効です。
しっかりと検査を受けて
痛みが出ている部位から、何が腰痛の原因となっているのか目星を付けることはできますが、最終的には病院で検査を受けなければ明確な原因は特定できません。
腰に痛みや違和感を感じたら、早めに専門医に相談に行きましょう。