肩こりで頭皮が硬くなる?
毎日仕事に追われ忙しい毎日を送っている人は、肩こりを発症している場合が多いです。
責任感が強く、まじめな性格の人が多い日本人と肩こりは切っても切れない関係にあります。
肩こりの主症状は、肩がこわばったような感じやジンジンとした痛みなどです。
さらに、肩こりが重症化すると激しい頭痛がしたり、背中や首にまで痛みが広がっていきます。
そもそも肩こりは、肩周辺の筋肉に疲労物質が溜まることや血行不良が原因で発症します。
肩こりになりやすい生活習慣として、
・長時間にわたるデスクワーク
・目が疲れている
・睡眠不足
・歯を食いしばるクセ
・冷え性
・慢性的な疲労状態
・ストレスの多い生活
・運動不足
・姿勢が悪い
といったことが挙げられます。
このような生活習慣を続けていると、肩こりが悪化する要因になります。
ひどい肩こりになると、肩から首が血行不良になりさらにその先の頭皮まで硬くなっていきます。
あまり知られていませんが、頭皮には非常にたくさんの毛細血管があり、頭皮が柔らかく血行が良いほど頭皮の健康状態が良好という事になります。
重度の肩こりによって頭皮の血行が悪くなると、十分な栄養が頭皮に行き渡らなくなって、抜け毛や薄毛を引き起こします。
頭皮のコリが与える影響
頭皮がこっていると以下にご紹介するようなさまざまな悪影響があります。
顔のたるみ・くすみ
美容の大敵である「顔のたるみ」は、頭皮のコリによって引き起こされます。
頭皮はおでこや頬の皮膚ともつながっているので、顔の雰囲気にも影響が出ます。
健康な筋肉は、相互に引っ張り合いながらバランスを取っています。
頭の筋肉がこると、周囲の筋肉とのバランスが崩れて顔にシワやたるみが起こります。
また、筋肉自体に疲労が溜まり、口角や目じりを引き上げる筋肉が衰えて下に下がってしまうのです。
特に老けて見える目じりのシワは、側頭部がこるとひどくなるため注意が必要です。
1cm顔の皮膚がたるむだけで、5歳ほど老けてみえるので早めにケアしましょう。
さらに、血行が悪いため顔色が全体的に悪くなり、くすんで見えるようになります。
肌のターンオーバーも乱れて、ニキビやシミなどの肌荒れにも繋がります。
抜け毛・薄毛
「最近髪の毛が薄くなってきたな。」「抜け毛が気になるな。」と感じている人は、頭皮がこっている可能性があります。
頭皮は、髪を育てる地面のようなものです。
頭皮が硬く、栄養状態も良くなければ健康な髪は育ちませんよね。
栄養が行き渡っていない髪の毛は、パサついてうるおいが無く、切れ毛や枝毛が目立ちます。
髪が抜けやすくなり、薄毛や抜け毛がひどくなるという問題も起こるのです。
頭痛
重度の肩こりを発症している人には、頭痛に悩まされている人も多いです。
頭痛には、緊張型頭痛と片頭痛があります。
緊張型頭痛は、肩こりなどによって血流が悪くなり、頭全体を締め付けられるような痛みが出ます。
同時に首筋の痛みや全身の倦怠感を伴うこともあります。
入浴や肩を動かしたり、首を回すなど血行が良くなるような動作をすると痛みが軽減します。
片頭痛は、はっきりとした原因がわからないことも多いですが、脳の血管が膨張し周囲の筋肉や神経を刺激することで痛みが発生するタイプの頭痛です。
左右どちらかのこめかみあたりにずきずきと脈打つような痛みが出るのが特徴です。
緊張型頭痛とは逆で、安静にしていると痛みは治まり、血行が良くなると痛みが増します。
頭皮のコリがひどくなると、老廃物が蓄積し血管などにもむくみが生じます。
それが神経を刺激する要因となり、片頭痛の発症につながることがあります。
頭皮のコリを改善するためには
硬くこり固まってしまった頭皮はどのようにほぐせばよいのでしょうか?
自分でできる簡単な方法として、シャンプーするときに頭皮をほぐすように指の腹でマッサージします。
この時に「痛い」「かたい」と感じるようであれば、頭皮がこっている証拠なので優しく揉みましょう。
毎日続けていくことで、少しずつ頭皮のコリが取れていきます。
爪を立てると頭皮が傷つく恐れがあるので、指の腹を意識するのがポイントです。
また、ブラッシング用のブラシを使って頭皮全体をブラッシングするのも効果的です。
ブラシを選ぶときは、毛先が柔らかく目が詰まっていないブラシを選びましょう。
昆布やワカメといった海藻類は、健康な髪を育て、頭皮の血行改善にも効果があります。
即効性を期待するのであれば、ヘッドスパなどサロンでプロの手を借りるのもひとつの方法です。
最近は、気軽にヘッドスパを体験できるサロンも増えているので、興味のある人や頭皮のコリ・疲れが気になっている人はいちど試してみてください。
肩こりの治療が最優先
肩こりが原因で発症した頭皮のコリは、肩こりを治療しなければ治りません。
忙しい毎日を過ごしているうちに、いつの間にか肩がガッチガチにこって日常生活に支障が出てしまうと困りますよね。
「いつものことだから…」とあきらめずに、肩こり治療を始めましょう。