歯が痛くなるのは虫歯だけではない?
歯医者で見てもらっても虫歯などはないのに、歯が痛い、顎がだるい、フェイスラインのリンパが熱を持っているように感じる・・・そんな時はありませんか?
親知らずが見えないところで曲がって生えてきているなど少しの変化でも歯は影響を受けやすい場所です。
ストレスが溜まって眠っている間に歯ぎしりをしている可能性もあるでしょう。
他にも考えられるのは、肩こりが歯の噛み合わせを歪ませている場合です。
これは肩こりや姿勢の歪みから、起きている間も本来あるべき位置に上顎と下顎が噛み合わされていない時間が長く続くことで、解放されているはずの下あごに必要以上の負荷がかかっている時に起こります。
上顎は頭蓋骨と一体化しているのですが、下顎はこめかみの下部でぶら下がっており、筋肉で動かされる場所です。
肩こりで首や鎖骨周りの筋肉が疲労していると、繋がっている下顎も影響を受けて筋肉がコリやすくなり、歯にも痛みとして現れてしまうのです。
逆に、もともと噛み合わせが悪いことから肩こりになっているケースもありますので、原因の見極めが必要になります。
肩こりになりやすい習慣と理由
歯の噛み合わせにも影響を与えるほどの肩こりは、どんな習慣で引き起こされているのでしょうか。
・ パソコンやスマートフォンを長時間使うことによりストレートネックになっている時
・ 重たい鞄を片方の肩ばかりで持つことで、身体の左右のバランスが崩れている時
・ 骨盤が歪んで上半身に過剰な力が入っている時
・ 猫背で視線を水平に合わせるために顎だけが上に上がり首に負担がかかっている時
・ 運動不足から肩の周りの筋肉量が低下して血行が悪くなっている時
・ 過去に激しいスポーツをしていた人が筋肉を使わなくなって奥で固まってしまっている時
このように、肩こりと一言で言ってもそこに至るまでにはそれぞれの違った道のりがあり、解消方法も違ってきます。
定期的にマッサージを受け続けていけば解消される肩こりもあれば、骨格そのものを見直して姿勢を変えなければ根本的に解決しない肩こりもあります。
また手技による施術よりも電気などで奥まで届かせる方が効果的な場合もあり、ほとんどの肩こりは放置しておいて勝手に改善されることはまずありません。
効果的な肩こりの改善方法
① 血行を良くする
自宅でできる一番の肩こり解消法は、やはり入浴です。
全身から首までゆっくりと浸かり、身体の芯から温めておきましょう。
体温を上げておくことで肩こりの緩和にもなりますし、抵抗力も上がり風邪や花粉症などにも耐性がつくと言われています。
② パソコンやスマートフォンを使用する時は休憩時間を設ける
電子機器の使用に限らず、人間は同じ姿勢を取り続けると筋肉や関節が固まり疲労が溜まります。
そのため1時間に10分は休める時間を設けるなど姿勢や視線を開放する時間を作るように心がけましょう。
他にもブルーライトが体に与える影響は計り知れず、網膜まで届くほどの強い光が体内時計を狂わせて、睡眠の質を低下させることが懸念されています。
睡眠の質が低下すると疲れが残るようになり、肩こりやその他の症状を長引かせることにもなりかねません。
③ 骨格を見直す
ストレートネックや猫背、骨盤の歪みなどに由来している肩こりは、骨格そのものを調整しておかなければその周りについている筋肉や付随する腱や靭帯の動きを制限し、肩こりを重症化させる要因となります。
骨は知らない間に時間をかけて歪みが出ていきますが、知らない間に歪みが治ることはなく、その歪みをかばうために身体の違う部分に負荷がかかるようになります。
最初は肩こりだけでも、それをかばうために腰痛になり、それをかばうために膝が痛くなる・・・負の悪循環が起こる前に身体に無理のない骨格へ導いておくことも大切です。
肩こりで歯が痛い時はどうすればいいの?
歯が痛い時はまず専門機関で検査を受けて、歯や歯茎には問題がないかどうかを確認しておきましょう。
そこから、歯並びに問題があるのか、噛み合わせに問題があるのか、姿勢に問題があるのかなど色々な可能性を精査していくことになります。
寝具を変えたら眠る時の姿勢が改善されて歯の痛みがおさまったという症例もありますので、枕の高さが合っているか、マットレスの硬さは適切かなど、身の周りの当たり前に過ごしているものについても考えてみてください。
人間は年齢とともに筋肉が弱くなり、骨を支える力が衰えていくのはある程度仕方ありませんが、正しい骨格を維持しておけば普段の生活を送っているだけでも適度な筋力を保つことができます。
肩こりや歯の痛みの他にも、背中に贅肉が付きやすくなってきたという人は、姿勢が崩れて背中を動かす機会が減っている証拠です。
姿勢を見直して、肩こりの改善と一緒に若々しい後姿も手に入れられると良いですね!