ついつい猫背になっていませんか?
皆さんは、正しい姿勢を普段から心がけていますか。
正しく美しい姿勢は、見た目の良さだけでなく身体の健康へつながります。
しかし、意識をしていても理想とされる姿勢を保つことはなかなか難しいものです。
姿勢には個人の癖が見られることがありますが、多くの方に見られる正しくない姿勢に猫背があります。
背筋を伸ばすためにはさまざまな部位の筋肉の力を必要とします。
しかし、長時間のデスクワークやスマートフォン、タブレットの使用の際、筋力を使い背筋を伸ばした姿勢を保つことはなかなかつらく、つい背中が丸まってしまいます。
楽な猫背の姿勢が癖になってしまうと、腹筋、背筋などさまざまな筋肉が衰えていき、また関節の動きも悪くなります。
筋肉の衰えによりさらに猫背は直りにくくなり、猫背が定着します。
すると、ますます筋肉の衰えが進行する悪循環をまねき、身体がさまざまな体調不良を訴えるようになります。
首まわりの不調
猫背により、肩こりや頭痛が起こりやすくなります。
肩こりや頭痛が起こる原因はいくつもありますが、近年、スマートフォンやタブレットの普及により、猫背を原因とした肩凝りや頭痛が子どもさんや若い方にも増えています。
慢性的に肩や首、頭に痛みが出るようになり、中には強い偏頭痛が頻回に起こるようになる方もいます。
腰まわりの不調
猫背は、背筋などを積極的に使わないために、背骨に大きな負担がかかり、腰痛を引き起こします。
腰痛の痛みもつらく、時に神経を圧迫することで大きな痛みを伴い、歩行などに支障をきたすこともあります。
内臓の不調
また、猫背は前かがみの姿勢であり、内臓を圧迫し悪い影響を与えます。
胃や腸の動きが悪くなり、胃もたれのような不快感が続いて胃酸が上がり、便秘気味になることもあります。
また、肺を圧迫され胸の痛みや息苦しさを感じ、疲れやすくなることもあります。
その他の不調
猫背による骨盤の歪みで下腹部にぜい肉がつきやすくなり、また腹筋の衰えにより、ぽっこりとお腹が出てきてしまいます。
筋肉の衰えは代謝を悪くし、太りやすく、むくみの症状が出る方もいます。
他にも猫背は自律神経を乱すため、さまざまな体調不良が原因でうつ症状が引き起こされることもあります。
このように、猫背は身体へ悪い影響は与えても、良い影響は与えてくれません。
日々、猫背にならない姿勢を意識し、猫背による体調不良を予防していけるといいですね。