多くの女性のお悩みに便秘があるのではないでしょうか。
「下腹部が膨れて苦しい」「トイレに行ってもなかなか出ない」など日常生活にも影響がある便秘ですが、改善しようとしても効果が表れず、薬に頼りがちになってしまっていませんか。
実は便秘改善には、骨盤や姿勢が大きな鍵を握っていることがあるのです。
姿勢や骨盤が原因の便秘とは?
便を製造する腸、そして消化機能のある臓器の多くが骨盤の中に収められています。
骨盤が歪んだり、下がった位置にあったりする場合に、腸のぜん動運動が上手く働かず、便秘になることがあります。
また、便通は副交感神経が活発に働くことで促されるなど自律神経が大きく関わっています。
自律神経は首や背骨を通って全身の状態をコントロールするので、首が歪んでいる方や、猫背になりがちな方は、血流が悪くなりがちで自律神経が上手く働かず消化機能が抑えられ、便秘になりやすい状態になるのです。
こうした姿勢や骨盤に原因がある便秘は、体型や他の症状にも表れてきます。
下腹だけがポッコリとしている、たれ尻や出っ尻である、肩こりや腰痛などが解消できないなどの特徴がある方は、姿勢を正し、骨盤の位置を正しく保つことにより便秘が改善されるかもしれません。
姿勢や骨盤を正すためには?
姿勢や骨盤の問題となるのが生活習慣です。
デスクワークなどで長時間座り姿勢の多い方は、背もたれに寄りかかるように座っていると、骨盤が後ろにズレやすい状態になりますので気を付けましょう。
女性に多い、膝を内側に曲げる内股歩きやヒールの高い靴ばかりで歩くことも悪影響となります。
正しい位置に骨盤の位置を戻すために、日頃から重心を平行に保つように意識して、姿勢を取り背筋を伸ばして自律神経の巡りを良くしましょう。
すでに自覚症状のある方は、簡単な矯正運動なども加えると効果的です。
おすすめなのが、デスクワークの合間に床に足を付け浅く椅子に腰かけて上半身をひねる運動です。
凝り固まった腸の動きを刺激出来ます。
骨盤のズレが気になる場合、床に垂直に座った状態で足を伸ばしお尻の力で前後に動くお尻歩きで骨盤を大きく動かす運動もお試しください。
また、骨盤を支えるための腹筋運動や、下半身を鍛えるスクワットなど自分の体の状態にあった運動も取り入れてみるのも良いでしょう。
まとめ
腸や消化機能のある臓器の多くが収まっている骨盤が、歪んだり、下がったりしていることで上手く消化できずに便秘の状態になることがあります。
また、姿勢が悪く、首や背骨が曲がった状態だと、自律神経の働きが悪くなり便秘の原因となる場合もあります。
日頃から骨盤や姿勢が歪むような行動を取っていないか見直してみましょう。